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暮らし始めて間もないせいか、
毎日のように何かありますね。
本日は電気を殆ど使っていないのに
何故かブレーカーが落ちまくるという事件が発生しました。
使っていたのは冷蔵庫とつけっぱなしのモデム(PCは使っていない)、
それに待機電力としてテレビぐらいなもので。
だからブレーカーが落ちたのも冷蔵庫の音が聞こえなくなってから
なんとなく気付くという地味なものでした。
どうにか解決しましたが、
その工程が何だか面白かったので
またストーリー仕立てに書いてみました。
気が向かれた方は「つづきはこちら」からどうぞ。
電気が通ってない事に最初に気付いた時は
不思議に思いながらも自分でブレーカーを上げて復旧させた。
そして、暫くしてからまた冷蔵庫の音が聞こえなくなり・・・と、
2~3回ほど繰り返し、やがて1時間に3回も落ちている事に気が付く。
こいつはおかしい、
と部屋の外にある配電盤の前で考えていると
顔見知りになった隣室のおばちゃんが買い物から帰ってきたので
話を聞いてみた。
おばちゃんが言うには、
自分(筆者)が来る前に住んでいたのは二人の女性だったが
そんな問題はなかったという。
ブレーカーが外にある事から、
他人がいたずらで落とした可能性はあるかなと呟くと、
そんな事して得する人はおらんでしょとさばさばとした回答。
ひとまず礼を言って、
次に不動産屋に電話をした。
すると、それは「ウーイエ」の管轄だからそこに事情を話すといいとの事。
・・・ん?なんだその「ウーイエ」って。
管理系だったら「管理:guang3li3:グアンリイ」じゃないのか。
ぽろっと出てきた聞きなれない単語に少し焦る。
その後、
不動産屋の説明を聞いてもなんだかよく分からなかったので、
晴天で熱かった為、入り口のドアを開けっ放しにしてた
隣のおばちゃんに再び聞いてみる事にした。
「配電だったら、ウーイエじゃなくて電気工でしょ」
ごもっともで。
確かに配電は専門家に任せるものでしょう。
という事は「ウーイエ」とは専門家ではないのか・・・?
新たな疑問をぶつけてみると、
ウーイエとは部屋の外側に関する問題を解決する係の人で、
電気工ではないという。
なるほど、わかったようなそうでもないような。
しかし、電気工への連絡先は配電盤に書いてあったが、
何だかハードルが高い気がしたので、
不動産屋も先にウーイエに頼むようにと言ってたし・・・と、
少しばかり後ろ向きに考え直して管理棟へ向かうことにした。
※筆者は日本で言う団地に住んでおり、管理棟が別の場所に存在します。
別れ際に、隣のおばちゃんは
「ウーイエにも分からなくて結局は電気工を呼ぶよ」
と言って笑っていた。
ゴモットモデス!!
しかし、しかし!
自分には直接電話を掛けて状況を説明出来る自信がなかったので
多少回りくどくても、
中国語ネイティブな現地人に状況を見せるというクッションを挟んでから
そちらに話が行くような流れにする必要があったのです!
という事で、最善じゃないと知りつつも
話の流れから「ウーイエ」が居ると思われる管理棟へと向かった。
・・・昼寝、中?(笑)
※時間的には主観的にお昼時間を廻ったと思われる頃に向かいましたが、
管理部門さん的な時間割が違ったという事でしょうね。
しかし運よく?起きていた人が居たので
部屋の状況を説明すると、
それはやはり「ウーイエ」の担当だから
そちらを訪ねてくれと言うではないか。
管理部門の人じゃなかったんだ・・・。
ちょっと途方にくれました。
ん?でもそうすると
「ウーイエ」でも状況は解決出来るって事かな。
管理棟の人から「ウーイエ」のある場所を教えてもらえたので
確信に近づいているという実感を胸に抱きながらその場を後にした。
そして、ついに謎がとける。
指定された建物の看板には物業管理と書かれており、
ウーイエとは
「物業管理:wu4ye4guang3li3:ウーイエグアンリイ」の略である事が判明。
後で辞書を調べてみると
ビルメンテナンスとか不動産管理という意味だった。
早速状況を説明してみる。
すると、大約して
「電気工に電話してみ」と言われたのだが、
想定の範囲内だったので
粘って担当らしきおっちゃんを現場へと連れ出すことに成功した。
ブレーカーが落ちたままの現場でおっちゃんが言った事は、
「電気の使いすぎ」
その言葉も想定の範囲内だったので、
予め用意していた理由を二つ三つ言って否定する。
と、おっちゃんがブレーカー周辺を丹念に調べている時に
またブレーカーが落ちた。
「多分ブレーカー自体が壊れているんだよ。
直してもらわなきゃ」
それを見たおっちゃんが言った。
他人事のように聞こえたが、
専門分野が違うならそういうのも仕方が無いなと思った。
配電の担当に連絡してもらえないか頼んでみたが、
今度は説得失敗。自分でしろといわれる。
仕方ない、自分で掛けるしかないか・・・
そう思っていたところに大家さんから電話。
そういえば、
不動産屋が大家さんに連絡を入れておくと言っていたな。
だから大家さんには自分から電話はしていなかった。
経緯を話すと大家さんは
「それはやはりウーイエの管轄だよ。
よし、自分から連絡してみるから待ってて」
と、心強いお言葉。
暫く待機していると大家さんから入電。
「話はつけておいたから。
都合の良い時にまたウーイエに行けば
ブレーカーの機器を交換してもらえるよ」
朗報だった。
ウーイエのおっちゃんにどういう話し方をしたのか不明だけど、
これがネイティブとの違いか・・・と実感した。
そして、同じにはなれないだろうけど、
これに近づけるようもっと努力しなければと思った。
後は大家さんの話どおりに
ウーイエのおっちゃんがブレーカーを交換してくれて
我が家の電気が復旧した。
交換代に30元を請求されたけど、
あいにく小銭が無かったので後で持っていくと約束する。
そして、
やれやれひとまず安心、と費用のことを含めて
大家さんに連絡をしようとしていた・・・その時、
まさにその大家さん(69:女性)がやって来たのだった。
※ここ6階、エレベーター無し。
「大丈夫?問題は解決した?」
突然の大家さん出現にちょっと驚きつつも、
先ほどウーイエの人が作業してくれたから多分大丈夫と伝えると、
「よかった。お金ももう支払っといたから、
あなたは何も払わなくて大丈夫」
確かに部屋の欠陥に関する費用負担は
大家側がすることになっていたけど・・・
何だか、嬉しかった。
だから自然に「謝謝」と言う言葉が口から出てきた。
その後、
大家さんは建物のメンテナンスは彼ら(ウーイエ)の仕事なのに
ケチだとか、軽口を叩きながらまた何かあったら連絡頂戴ね!と言い放ち、
颯爽と帰っていった。
自分はその後姿を見ながら一種尊敬の念を抱き、
そのバイタリティの高さにただただ驚くばかりだった。
ともかく、色々ありましたが何とかこれをもって状況終了。
上海生活、まだまだ頑張れそうです。