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↓ところでこの写真を見てくれ、こいつをどう思う?
↑すごく・・・グラデーションです・・・
勘違いされそうな言い回しはさておき、
写真は道中で見上げた空。
雲ひとつありません。
なんというか・・・青かったんです。
今回は移動が中心なので写真が少なめです。
6:30 甘孜出発。
10:00 休憩とご飯。
今回はカップラーメン(5元)で済ませた。
↑休憩所。
雪化粧した山というのは見ていて美しい。
途中でマニカン湖を通り過ぎてきたのだが、
丁度そうした山が鏡のように湖面に映し出されて
思わず息を呑むような美しさだった。
バスが止まってくれなかったのと、
座席位置の都合上写真が撮れなかったのが無念。
休憩を終えた後はひたすら高地を進む。
途中、悪路でバスが車輪を取られて立ち往生。
乗客の男達で押してバスを救出。
当然わたくしも日本人代表として
率先して押しました。
ただ、ひょろい体格の為か
他の人達に笑われてた気がします・・・orz
上の写真は何となくお気に入り。
なんというか、the longest journeyって感じがするんですよ。
その後もバスはひた走り。
山の中腹に街があるんです。
目的地はもうすぐ。
18:00 玉樹着。
ついに旅の目的に辿り着いた。
街の雰囲気が明らかにこれまでと違う。
康定や甘孜よりも活気があり発展していたが
それとも違う、
何というか・・・
「果てしなく遠くまで来てしまった」という
妙な感覚があった・・・。
何だか上手く言い表す事ができない。
バスは何故かバスターミナルとはぜんぜん違う場所に停車。
運転手に抗議してもそ知らぬ顔をされたので、
仕方なく、バスターミナルの場所を聞いて下車。
↑左の建物がバスターミナル。
今までの経験から、
ターミナル近くの宿は利便性が高い事を知ったので
今回もそうしようと写真右側のホテルに行くと
外国人禁止と言われてしまった。
ちょっとへこんだ。
外に出るともう日が暮れそうな状況だったので焦った。
そこで旅に出る前に調べておいた第二案の宿へ行く事に決め、
今回の旅で初めてとなるタクシーに乗車。
自分の聞き間違い出なければ、市内ならどこでも5元でいけるらしい。
代金を払う時に小銭で払おうと5角硬貨を含めて出したら受け取って貰えなかった。
よく分からないが流通していないらしい。
仕方なく100元札を出すと更に渋い顔をされた。
※1元=10角(”毛”とも言う)
なにはともあれ宿に到着。
宿名は「結古寺賓館」というのだが、
同じような名前の宿がもう一つあるので少し時間が掛かった。
中に入ると早速部屋を見せてもらった。
ひどい。特にバストイレ。やばい。写真にも撮れない。
↑ここでもダブルベッド。1泊100元。
テレビ、バストイレ、熱水サービス付き。
値段もやばさ指数も高かった。
ちなみにいくつか部屋を見せてもらったが
全てバストイレは断水しており、
いわゆる「綺麗じゃない」状態だった。
軽くトラウマになりそうだった。
シングルベッドの部屋もあったが、
何故かどちらも同じ値段だというので
ダブルを選ぶ。
交渉の順序を間違った事に気がついたが
全て後の祭りである。
(実際、このホテルでシングルを1泊50元で泊まった人も居る)
食欲が高山病とは別の理由で無くなり、
外に行く気力も何だかそがれた為、
熱湯だけ飲んで
テレビでたまたまやってた「ムーラン」を見て寝る事にした。
ムーランは昔見たことがあったが面白く、気分転換になり良かった。
劇中でも言っていたが「车到山前必有路」だ、頑張ろう。
それにしても、男が女装して「男子汉~♪」はないと思う。
続く。
↑甘孜の町並み。
中心の川沿いとその付近は活気にあふれ
市場が開かれている。
朝起床したらすぐにバスターミナルへ行って、
旅の目的地である玉樹(yushu:ジェクンド)への
バスチケットを手配した。
甘孜→玉樹:バス代139元
早く辿り着きたかったのだが
その日のうちに出るバスがなかったので
やむを得ず明日出発する事にして
今日は町をぶらつくことにした。
今思えば何をそんなに急いでいたのか。
町を歩いていくうちにそんな事を考えた。
↑タルチョは風に一回たなびくと一回お経を唱えた事になるらしい。
遠き山。
↑温泉発見。勢いで入る事にする。
10元。タオル、シャンプーは別売り。
ある意味個室温泉。
蛇口をひねると温泉が出てくる。
温泉特有の硫黄のにおいがした。
今日の食事
奶汤麺(バター麺)6元
ご飯+宫爆肉丁(豚肉の細切れとナッツなどの炒め物?)
19元
相変わらず飯が美味くて困る。
続く。
5:30 空がまだ真っ暗な時間に起床してチェックアウト。
天気はあいにくの雨。
寒い。
この時点で甘孜行きの
バスチケットは購入していなかったが、
宿のおばちゃんがバスの運転手と知り合いで
117元の乗車代が100元になり、その場で乗る事ができた。
6:00 出発。
途中で雨が雪になり、
いつの間にか吹雪いていたが、
チェーンをつける様子も無くバスは快走していった。
数時間し、空が明るくなった頃だろうか・・・
目の前にひっくり返っているミニバス発見。
その近くには路頭に迷った乗客達がヒッチハイクをしていた。
寒すぎて写真を撮れなかったので嘘と思われるかもしれませんが、
そりゃあ見事に転がっていましたさ。
横転したバスと自分が乗っていたバスの行き先が同じだったらしく、
運ちゃんは空き席を確認して彼らを車に乗せてあげた。
運ちゃんは弱気になりどう進むべきか迷っていたが、
乗客の「ゆっくりすすめば大丈夫」という声に後押しされて
微速前進で進みましたとさ。
・・・チェーンをつける、という選択肢はなかったらしい。
こんなんで本当に大丈夫かと戦々恐々としていたが、
山を越えたところで雪が止んだのでほっとした。
11:30 昼休憩。
自分は食欲がなかったのでお菓子を少しだけ食べてしのぐ事にした。
15:30 トイレ休憩。
この頃には天気は晴れ。
雲が斜めなのが新鮮だった。
ちなみに、
日差しが強く、日向はマフラーが要らないくらい暖かかった。
逆に曇ったり、日陰に長時間居ると半端無いほど寒くなった。
↑途中で見えた湖。
18:00 甘孜着。
やっと着いたと言うのに日は暮れ掛け。
バスを降りると康定の時と同じように宿の客引きが集まってきたので、
バスターミナルに面した場所にある宿を見てみることに。
↑一部屋一泊50元、テレビ、熱湯サービス、
ベッドには電気マット付、トイレ共用。
ダブルベッドだが、ルームシェアすれば安くなる。
シャワー故障中(2009/10/22現在)
部屋の鍵は言わないとくれないが、
荷物預かりはしてくれる。
ベッドについていた電気マットに感動して即決。
宿の出入り口がバスターミナルの中だっていうのもポイントが高い。
↓部屋は綺麗だったのにちょっと残念。
宿の管理人がターミナルの発券所は
もう閉まったという話をしていた為、
仕方なくそのまま外で夕飯をとる事にした。
↑ご飯(お代わり自由)、回锅肉(ホイコーロー)、
西红柿鸡蛋汤(トマトと卵のスープ)、計27元。
スープが多すぎて吹いた。失敗。
ホイコーローがすげー美味かった。
続く。
↑康定(ダルツェンド)の朝。
空が大分近づきました。
寒かったけどこの景色を見て朝からテンションがあがった。
体調は良好、だと思ったが、
階段の上り下りで息切れを起こす。
↑宿のオーナーが出店してた飯屋で朝食。
砂鍋面条(8元)
ぐつぐつ言っております。
朝食を食べながら
同じメニューは食べない事にしようと、
旅を楽しむ為にオレルールを決めた。
但し、お菓子は除くというエクスキューズも設けた。
食事後、街の名所である「跑馬山」へ行こうと歩いていると
観光地への客引きがもっとスゴイ場所があると勧めてきた。
聞いてみると、「木格措」という場所の景観が素晴らしいとの事。
何でも車で1時間程度で行く事が出来、最大標高3600mまで登るらしい。
地図などで場所を確認すると、
確かに有名な観光地で分かりやすい道のりでもあった。
次の目的地に向かうバスは明日で今日は時間があるで、
値段交渉の末にガイドとして雇う事にした。
それが過ちだと気付かずに。
ガイドは車を持って来たが、
「兄貴」だという連れ合いを新たに一人伴った。
今思えば、この時に問いただしておくべきだった。
しかし、新しい土地でテンションがあがりっぱなしの自分は
そこまで深くは考えもせずに乗車してしまう。
車は加速しあっという間に目的地の入口に辿り着く。
かなりのスピードが出ていたが、
速度メーターが何故かずっと0km/hだったので
どれくらい出てたかは分からない。
聞いたところでどうせ
「速度メーター?そんなもの飾りですよ」
としか返って来なかっただろう。
↑途中で見かけた景色と牛の群れ。
うん、景色は良かったよ。
後に起こる悲劇を知らない世間知らずな坊やの自分は
はじめて見る世界に興奮しっぱなしだった。
木格措の入口で、中に入る為には入場券と専用バス往復券を買わなければならなかった。
もちろんそんな事聞いていない。
しかし、折角ここまで来たので中に入る事にした。(計164元)
↑急勾配をありえない速さで飛ばすバス。
奇跡的にぶれずに撮れた一枚。
そしてバスを降りるとこんな光景が広がっていたわけですよ。
空近っ!
観光地だけあって道路は舗装され、でかい自然公園といった感じだが、
風景だけを描写するとなんて幻想郷。
ガイドが天気が良いので雪山(標高5500mとか言ってた)が見えるかもと言っていたので
付いていく事にした。
ちなみに、平坦に見えるような道のりでも3分歩かないうちに息切れを起こす始末だった。
で、案内されたのがここ。一番奥にちょこっと見えるのが雪山。
何でも登った人のうち7割が失敗し撤退を余儀なくされ、
成功者は1割にも満たないらしい。
未踏山って聞いてたけど、登りきった人も居るのか?
ちなみに残りの2割は?って聞いたら「死んだ」と言われた。
自然って恐ろしい。
帰り道は体が慣れてきたのか、
結構速く歩いても大丈夫だった。
↑戻りのバスを途中で降りたところにある温水が吹き出る湖。
足湯に浸かってた人(黄色い服)が「welcome!」と言って来たので
写真を撮らせてもらった。
何度も言うが、景色は良かった。
しかし、如何せん高くついた。
13:00 康定の街に戻ってきた。
ガイドに当初の取り決め通りの金額を払おうとしたら、
足りないと言われる。
「それは一人分だ。二人分払え」
・・・そう来ましたか。
自分は最初に金額を決めている事を告げ、
正当性を主張したが、
山でのガイド代、運転代、写真料など
テンプレ通りの項目を更に上乗せして請求してくるばかりで
聞く耳をもたれない。
自称運転手に対し、
「あんたは運転してただけで、
俺が山に入ってる間は休んでただけじゃないか。
そんな時間があるなら他の客引きでもしてたら良かっただろ」
と拙い中国語で反抗を試みるがやはり聞く耳を持たない。
(咄嗟によく言えたと思う、今はもう無理)
そればかりか、仲間を呼びそうな気配も漂い始め、
分があまりにも悪かったので、泣く泣く支払った。(計410元)
・・・最初の値段交渉は一体何だったんだろう。
何てことは無い、
自分が世間知らずの坊やだっただけの事だ。
ただ、それだけの事さ・・・。
しかし、支払った金額は、
泊まってた宿に13泊してもお釣が来る事を考えると
やりきれない気持ちで一杯になった。
景色は良かったのに・・・。
その後宿で一休みすると、
一旦街でパスポートのコピーを取ったり(1枚1元)、
高山病の薬と車の酔い止め薬を買ったりしてから、
めげずに当初の予定だった「跑馬山」へ行く事にした。
↑高山病の薬
今ふと思ったが、日本では1枚10円でコピーできる事を考えると
1枚1元は割高だ。(2009/10当時は1元14円ぐらいだった気がする。)
さすがに登山する気にはならず、安易にロープウェイ乗降所へ向かう。
↑二人乗りのロープウェイ。
片道15分くらいだったかな?
途中で空は曇り、強風にあおられ、途中で何度か止まり、
生きた心地がしなかった。
しかし、宙ぶらりん状態から見る景色と状況は、
午前中の出来事で腹を立てた自分に己の小ささを悟らせてくれた。
ロープウェイから降りたらまた天気が良くなった。
自分も何かが吹っ切れた気がした。
↑分かりづらいかもしれないけど、
巨大松ぼっくり。
山で見たもの。
タルチョ・ルンタ旗を見るとチベットに来たな・・・って感じがする。
なんでも、五色の順番は青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、
それぞれが天・風・火・水・地の五大要素を表現するらしいが・・・
順番が抜けているのは風に飛ばされたのかな?
風の馬が描かれているのは仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められている。
以上、豆知識。
↑帰りのロープウェイ。
え、ガラスが無い?
ガラスなんて、ただの飾りですよ。HAHAHA。
なお、ロープウェイは往復で30元(怖い)。
山の各場所を巡るには入山料50元がかかる。
雄大な山の頂、雲、それに掛かる電線。
このアンマッチさが不思議。
無事に下山した後は、朝食を食べた店で夕飯にした。
砂鍋辣醤米線(8元)。
あいかわらずぐつぐつしてます。
おばちゃんからミカンも貰ったので有り難く頂く。
やな事もあれば、いい事もある。
明日はバスが6時出発なので早寝。
次の目的地は甘孜(ganzi:カンゼ)だ。
続く。
10/20 1日目 成都→康定
大連から西安経由で成都へ。
途中休憩含めて5時間の空路。
12:30 成都着。
空港から出てる313番バスでひとまず市内へ。(12元)
(約30分)
終点のホテル前で下車し、
すぐ近くの新南門車駅(バスターミナル)へ。
すると、丁度良いタイミングで
康定(ダルツェンド)行きのバスがあるではないか。
という事で即座にチケットを取り乗車。(117元)
何故か座席は自由でいいとの事。
本気か!?と思ったが、
運転手はチケットの半券と頭数だけ確認して
車を出発させた。さすがアバウトの国。
14:30
19:30 途中で一回トイレ休憩を挟み、夕食地点へ到着。
てきとーに食材をチョイスして調理してもらう。
↑ご飯、豚肉×辛味噌、鶏がら?スープ(計19元)
豚肉のボリュームが半端なく、胃にガツンときた。
味はそこそこ。料金は後払いだった。
21:00 康定着(標高2500m)。
空は案の定真っ暗。
バスターミナルを出たところで
宿の客引きが大勢居たので、
一泊30元を提示してきたおばちゃんに決めて
後をついていく。
途中で階段があったのだが、
2、3段登っただけで息切れ。
そして頭痛。
・・・
・・・これが高山病か?
幸いな事に息切れと頭痛は少し休むと沈静化したので
薬を飲む事は無かった。
自分は2500m以上は気をつけたほうがいいんだな・・・。
最終的には4000m級の道を走破する事を考えると
気が重くなった。
↑漢源飯店
部屋のスペック:
一泊30元、個室、エアコン、テレビ、熱湯サービス。
シャワー、トイレは共用。
足を伸ばして寝れる程度の広さ。
この共用シャワートイレ室が
面白い構造をしていた。
↑寝ぼけてたらアウトだな。
その日は大事をとってすぐに休む事にした。
続く。